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2006年 10月 20日

ALS(筋萎縮性側索硬化症) その21

ALSとは何か

ここまでの話はこちらから


*** ALSという病気についてボクが見聞きした事を書いています。興味がない方は読み飛ばして下さい ***






この時の入院についてボクはそんなに深刻に考えていなかった。
院長先生の説明によれば胃瘻造設は難しくない手術であり、傷口が塞がったら帰宅できるとの事。
母も姉もその言葉通り受け止めていて、父はまたすぐに帰ってくると思っていた。

自宅療養に備えて、母は介護ベッドの手配をしていた。
ALSは国の難病、特定疾患治療の対象のため介護ベッドのリース代の患者負担は1割程ですむ。
たいへんにありがたい。
1階南側の八畳の和室が父の部屋である。
ベッドを置くため、父が入院している間に家の中を大掃除して片付ける。

球麻痺の場合飲み込む事が出来なくなるので、喉に痰が絡んでも自分ではどうする事も出来ない。
痰を吐く事も飲み下す事も出来ず、咳き込み続けてしまう。
そのため痰の吸引機も用意する。およそ十数万円の機械。
細い管の先を喉に突っ込んで、掃除機のように痰を吸い上げる。父には無くてはならない機械。
この購入費用も国からの助成制度でやはり1割程の負担ですむ。
助かる。
吸引機は病院に届けられ、母が実際にその機械を使って、父の痰を吸い取る練習を行う予定。
家では家族がその作業をしなければならない。
父が家に帰ってきたら、ボクも母にやり方を教わって吸引をやるそうだ。
喉の奥を怪我をさせやしないか少し怖い。

入院して数日後、胃瘻造設の手術を行った。
ただその日ボクは仕事のため、立ち会う事は出来なかった。
逆に言えばそれくらいみんな気軽に考えていたわけ。
入院している脳神経の病院では胃瘻造設の手術は出来ないため、近くの別の病院で手術して患者輸送車で脳神経の病院へ帰ってきたそうだ。

夜お見舞いにいくと、父は元気のない顔でベッドに寝ていた。
3月の大腸がんの手術に続き2回目の手術、これはたいへんな事だ。
でもこれで痩せていくのを、衰えていくのを食い止められる。
苦労する事無く栄養が取れるようになったら、また元気になるかも知れない。


希望はあるはずだ。

by falcon65 | 2006-10-20 18:43 | ALS筋萎縮性側索硬化症


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