ぷらぷらカメラ ひトリ歩き

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2006年 09月 29日

ALS(筋萎縮性側索硬化症) その15

長く間隔が開いてしまいました。
彼岸花が小川に沿って可憐に妖艶に咲いている姿を見て、いろいろ思う所がありました。
事実をしっかり書き残すこと。
それが父の供養になると思います。
完結させます。

興味のある方はこちらからここまでの話を読んで下さい。

こういう話題を好まない方はこの話はスルーして下さい。
楽しい話ではありません。
この話はボクのブログのいつもの流れと全く違います。




☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆





今、検査のために入院している病院では、人工呼吸器を付けて入院を続けることはできないということだった。
どういうことか?
寝たきりの植物人間で、ただ衰えて消えてゆくのを待つだけの患者に、この病院にはベットは無い。
医師は言外にそう告げていた。
そんなこと医者が言うはずない、と思った方へ。
この医者の話し方と内容から、母、姉、ボクの3人ともそう受け取った。
彼の口からは希望を見つける言葉はひとつもなかった。
時間が来たら終わりです。
それがこの病気の内容を一番正しく伝えていたのだろう。
理屈はわかる。
ただ、実際その病気にかかっている本人、父に一片でも希望を与えて欲しかった。
ALSの中でも球麻痺は特に病気の進行が早く、甘い見通しを立てられないとしても、気力を奮い立たせるために一縷の望みを見せて欲しかった。

その日から陽気で能天気だった父がしゃべらなくなった。
ずっとべそべそ泣き続けていた。
ずっと涙を流していた。
聞き取れない言葉で何か言っている。
死にたくない、死にたくない、死にたくない…
そう、あの場所で父は希望を失い心が挫けた。


父が挫けてしまっても家族はそうはいかない。
これから進んでいいく病状に合わせて、準備をしていかねばならない。
当分は今まで通り、自宅で生活していく。
歩けるし食べられる父は今の所入院しなくて良い。
皮肉なことだが、治療法がないため入院しなくて良いのだ。

by falcon65 | 2006-09-29 18:33 | ALS筋萎縮性側索硬化症


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