ぷらぷらカメラ ひトリ歩き

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2008年 09月 26日

間が空いてしまいました

ご無沙汰してます。久しぶりのUPです。
こちらは日々元気に熊助生活を営んでおります(笑)



こっち見んな!!
b0019557_1533356.jpg
そうい言いたくなる険しい眼つきだ〜



いや、ごめんなさい、それがお仕事なんですよね。
この方々の厳しい目があるから、日々の交通安全が保たれてるわけで...
秋の交通安全まっただ中の今は、そこら中この方々のトラップだらけ。
心して運転してる(汗)



そんな険しい目つきを避けてる方のお話





.


昼間も深夜も人通りが絶えない華やかな街、ぎろっぽん(仮名)
ある昼下がり、おサカナ様を捜してゆるゆるとクルマを走らせていた。
と、歩道から手が上がって車に乗りたいおサカナ様が現れた。

華やかな街からちょっと浮いてる質素な服。
痩せて浅黒い肌の男女と赤ちゃんの3人連れだ。
東南アジア系の方かな...

「ご乗車ありがとうございます。どちらまで参りますか?」
「下野駅(仮名)まで。」

顔に深くシワの刻まれた色黒の男性が、由緒正しい北関東弁でそう言った。
ありゃ、日本人だったのね。
でもおめめパッチリの女性は日本人ではないなあ...
おかあさんに似て赤ちゃんもおめめパッチリで可愛い。

行き先確認、コース確認。クルマは下野駅(仮名)へ向かって動き出す。
「赤ちゃん、可愛いですね〜 女の子ですか?」
とたんに男性の相好が崩れて、
「ええ、女の子です。」
朴訥な北関東弁で答えてくれた。

進む車の中で世間話も進む。
「これから特急に乗ってキタイバラ市(仮名)まで帰るんですよ。奥さんの日本永住に必要な書類を作りに、ピリピン(仮名)大使館へ来たんですけどねえ...」
そう言いながら男性は女性の方を見る。
赤ちゃんを抱っこした女性がニコニコ笑う。
「駅にはニュウカンがいるのよ。」
流暢な日本語。
「えっ? 何ですか、それは?」
「ぎろっぽん駅(仮名)ではずっとニュウカン(入国管理官)が見張ってて、地下鉄から降りたらすぐ見つかっちゃう。」

そう、ここぎろっぽん(仮名)にはピリピン(仮名)大使館がある。
ピリピン(仮名)大使館はぎろっぽん駅(仮名)から徒歩5〜6分。
またぎろっぽん駅(仮名)と下野駅(仮名)は、乗り換え無しの地下鉄で20分程度。
実のところ、どう見てもお金がたくさんありそうに見えないこの方々が、地下鉄を使わないで3〜4000円はかかるクルマに乗るのか不思議だったのだ。

「入管に見つかったら奥さんだけ国に返されちゃう...」
男性が赤ちゃんを見ながら寂しそうにそう言う。

「奥さんはピリピン(仮名)から働きに来てたんだけど、ビザが切れちゃってもうずいぶんになる。」
「ぎろっぽん駅(仮名)を使うと必ず捕まるって...だから今朝、大使館に来るときも、下野駅(仮名)からクルマで来たんですよ。」
女性もうなづく。

「そうですか、それでは地下鉄には乗れませんねえ。クルマ代がかかりますけど、それじゃしょうがないですね。」
「ふたりで行き帰り特急に乗ると、それも高いです。」
「永住手続きは全部済んで、もう大使館には来なくていいのですか?」
「いや、今日は書類を出しただけなので、まだ何回か来なきゃいけない。」
おおっ、その度にクルマに乗るのか。特急代も含めてずいぶんお金がかかってたいへんだあ。
しかもニュウカン(仮名)コワイだろうし...

間もなくクルマは下野駅(仮名)のマメ横口(仮名)へ到着。
「どうもありがとうございました。料金は◯◯◯◯円です。」
「お世話になりました。」

「早く手続きが済んで、三人で幸せに暮らせますように...」
そう言葉をかけると夫婦はニコッと...
そして親子三人は一塊になって、駅入口へ足早に消えて行った。

見つかんなよ...

by falcon65 | 2008-09-26 17:19 | 熊助の車窓から(仮)


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