ぷらぷらカメラ ひトリ歩き

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2007年 06月 06日

ALS(筋萎縮性側索硬化症) その28

ALSとは何か

ここまでの話はこちらから


*** ALSという病気についてボクが見聞きした事を書いています。興味がない方は読み飛ばして下さい ***


この内容に興味の有る方は下のMOREをクリックの上、先にお進み下さい。






胃瘻のチューブのまわりの肉が馴染めば退院できる。
そう聞いて父は辛い手術を乗り越えて来た。
早くその日が来て欲しいと、家族皆が思っていた。

だが、入院して以来の父の痩せ方は異常と言ってもいい。
ALSを発病して以来どんどん痩せて来ていたのだが、この1週間はそれが更に加速した。
こんな様子で退院出来るのか?
口にしなかったがそんな心配を始めた。

今はろくに食べられないから痩せてしまうんだ。
でも大丈夫、胃瘻から栄養をしっかり摂れるようになれば、体力は回復する。
その為に入院して手術したんじゃないか。

もうひとつの問題は、人工呼吸器の装着時期。
このまま体力が落ちていくと、退院するより前にそのときが来るかもしれない。
喉に穴を開け、気管支へ呼吸用のチューブを入れる。
チューブの先には電気で動く人工呼吸器があり、弱って役割を果たせなくなった呼吸筋肉に代わり、肺に空気を送り込み、そして排出する。

本当のことを言えば、ボクはそんな父の姿は想像したくなかった。
こんなに急速に病状が悪くなるとは思いたくなかった。
最初の診断を下した医者の言葉が頭の中で繰り返される。
「早ければ半年、長くても2年。」
「◯◯さんはもう充分生きたでしょう。」
そんな事は無い。
充分生きたなんて他人から指摘される事じゃない。
本人が自分の人生に満足して、最期の最期に悟る事じゃないのか。
父はまだまだ生きたいと願っている。
そして家族もまだまだ一緒に過ごしたいと願っている。

胃瘻からいっぱい栄養を摂って欲しい。
そうすれば呼吸する力もまた戻ってくるはずだ。
最初の宣告を受けて半年が過ぎようとしている。
あいつの言う通りになんてなってたまるか。

by falcon65 | 2007-06-06 19:22 | ALS筋萎縮性側索硬化症


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