ぷらぷらカメラ ひトリ歩き

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2004年 10月 12日

ALS(筋萎縮性側索硬化症)その6

何をしても死ぬんだから諦めろ、と言わんばかりの医師の言い方に姉が切れた。
食って掛かる。
俺は黙った。
母は姉を押さえた。

人にはものの言い方というものがあるはず。
いつも俺はそう考える。
言い方一つ違ったら、伝わる話も伝わらないではないか。
諦めろとしか聞こえないじゃないか!

この医師にはそんな考えは微塵も無い。
明確に冷静に冷徹に、可能性だけを示唆している。
0パーセント。
この人から、暖かいものは何一つ感じない。

ウソは言っていないのは分かった。
寝たきりの患者を受け入れる余地は、この病院には無いという事だ。
別の病院があるなら喜んでそちらに移ろう。
こいつの顔はもう見たくない。

検査の終わった父は退院する。
今回は検査入院、緊急に治療をする病気ではないのだ。
家に帰る。

父にあなたはALSであるとどうやって告げたら良いのか...

by falcon65 | 2004-10-12 13:10 | ALS筋萎縮性側索硬化症


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