ぷらぷらカメラ ひトリ歩き

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2009年 08月 27日

まじめなおはなし

まじめなおはなし_b0019557_1512278.jpg

今日はお休みの日。
ブログを更新しようと思ったら、BSチャンネルで映画「ライトスタッフ」をやってて目が離せない(笑)

アメリカの最初の有人宇宙飛行、マーキュリー計画で飛んだ7人の宇宙飛行士の話。
フレンドシップセブンね。
小学生の頃、たしかこんな宇宙飛行士にも憧れてたっけなあ。
戦闘機にも乗りたかったかも...(遠い目)




閑話休題

以前の記事で触れた、ある熊助会社の事。
お上の処分が出た。
事の顛末を現場の一熊助の目線からレポート。









.

具体名を出さない主義なので仮名が多く読みにくいと思うが、ご容赦を請う。



では本題。


ある熊助会社、ここではk自動車とする。
kを「国際」に置き換えて、「事業許可取り消し」を加えてググれば、どんな処分かお分かりになるかな...

k自動車は高営業収入をうたって、熊助を募集していた。
事実、k自動車の熊助ひとり当たりの営収は、都内各社の中でも最高ランクであり、
またそれがk自動車熊助たちのホコリでもあった。

さて、なぜ、k自動車が高営収を揚げられたか?
もちろん、優良な顧客を多数持っているので、中小の会社に比べればそれだけで有利。
だがそれに加えて、他社に比べてなが~い時間、働けたのだよ。

熊助1回の稼動での運転時間は法律で決まっている。
だがその時間以外に、残業時間という項目が別にあって、
この残業時間の解釈を最大限に大きくとって、熊助たちを運用していたわけ。

午前6時の点呼で出庫して、午前5時に帰庫。
1時間かけて洗車して、次の出番の熊助にクルマを渡す。
次の出番の熊助が午前6時に出庫して、翌日の午前5時に帰庫。
このサイクルを繰り返す。

隔日勤務者の月間法定拘束時間は最大272時間。
熊助はひと月に13回勤務する。
24時間×13回=???
計算しなくても大幅にオーバーしてるのが分かるよね(笑)
お上が監査に入った際、この点を指摘され免許取り消しへの違反点数を加算された。

昔はこの程度の違反なら、「何台かのクルマの営業停止何ヶ月(300台日停止等)」で済んでいた。
経営サイドは、その程度の処分なら、違反をしてでも長時間稼動させた方が儲かると踏んでいたようだ。
そのため1度監査を受け、処分を受けた営業所が、喉元過ぎたら同じように熊助を稼動させ、
再度監査を受けた際に悪質と判断され、3倍の加算点数を食らった。

では現場の熊助たちは、長時間の稼動をどう思っていたか?
収入が増えるので歓迎する立場の者と、ムリにそんなに稼動したくない者の二つに分かれていた。
ワタクシ本人は前者であり、長時間の稼動は「望むところ」であった...

だが法定の運転時間通り、午前6時出庫~翌午前2時帰庫の熊助に、
「もっと走って営収を揚げて来い。今からまた出庫しろ。」
とハッパをかける管理者に対して、それは言いすぎだろうと反発していた。
稼ぎたいヤツはがんばればいいのであって、それを無理強いして事故を起こしたら責任とれんのか?
と、思っていた。

k自動車は本社の下に、各営業所が所属していたが、
2009年4月に本社、城東、城南、城西、城北と分社化した。
もう一つの業界大手、N交通に倣った形である。
これのメリットは全車両がいっぺんに営業停止にならないこと...
正しい意味ではないが、リスクの分散である。

今回のお上からの処分、2年間の営業許可取り消しは、k自動車本社に対して下った。
本社に所属しているのは、朝草、大盛営業所のタクシー約300台。
そしてk自動車のハイヤー全車約600台。
これらが走れなくなる。
このままだと職を失う数は1500人くらいか...

城東、城南、城西、城北に所属するクルマは会社が違うため、営業を続けられる。
そこへ異動するとしても全員の受け皿は無い。
限られた数のクルマへ交代で乗るわけだから、人が増えればひとりひとりの出番は減る。

ちなみに今現在のk自動車の熊助稼働時間は、法定時間を完璧に守っている。
帰庫時間を1分でも超過しようもんなら、顛末書を書かされる。
法定走行キロ365kmを1キロでも超過しようもんなら顛末書。

1出番に24時間、500km走って、
「よくがんばったね~いっぱい稼いだね~」
って管理者に褒められたのは、ついこないだの話なんだけどね(笑)

明日出社すると、社長から事情説明があるかな。
ワタクシ本人はこのままここでがんばるつもりだけど、さてどうなりますやら。

まだ書き足りないけど、まとまりがなくなってきてるのでここまで。
考えがまとまったらまたね~(笑)

by falcon65 | 2009-08-27 15:12 | 携帯から


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