2009年 07月 04日

隣り合わせ

いつ自分が起こすかわからない
b0019557_16361575.jpg

エンジンをかけたら1秒でヒトを死なせてしまう道具だと認識していたけれど...


クルマというものはたいへん便利な道具。
道さえあれば楽に遠くまで移動出来る。
しかし使い方を間違うと恐ろしい道具になってしまう。


エンジンかけて動き出したら、クルマの死角に隠れていたコドモを轢いて死なせてしまう。
そんなニュースに何度も接していて、クルマを動かすときは充分に注意するように思っていた。
ハンドルを握ったら、人を死なせる道具を使っている事を充分に認識するように思っていた。
でもそれではまったくもって不十分だった。
エンジンがかかってなくても、ハンドルを握ってなくても、ヒトを死なせた...



飯倉片町から新一の橋まで広い3車線道路。
坂を下りながら道は左にカーブする。
通常一番左の車線は駐車車両で塞がれていて、真ん中と右の車線をクルマは走る。
みんなそこにクルマを停めて、休憩する事が多かった。

熊助自身もクルマを停めて休憩した事があったけど、なんかそこが気に入らないので一度きりでヤメた。
休憩が終わって再び走り出す時、道がカーブしているため、後方確認しづらいのだ。
下り坂になっているので、通過するクルマは相当スピードを出している。
発進時ミスると、大きな事故になりそうだった。



そんな場所で、ある運転手が休憩のためクルマを停めた。
エンジンを切ってパーキングブレーキをかけた。
クルマはもう動かない、安全だ。
安全なはずだった...

タバコを吸うために車外へ出よう。
ドアの開閉レバーに手をかけ、サイドミラーを見る。
他のクルマは走ってこない。
ドアを開けた、その瞬間!

衝撃と共に、ヒトと自転車が前へ吹っ飛んだ。
15メートルも先まで...

駐車車両の列に沿って、下り坂を猛スピードで駆け下りて来た自転車。
突然目の前で開いたクルマのドアは、自転車の彼の目にどう写ったのだろう?

つい今、サイドミラーには見えなかったのに。
突然激突して来た自転車に、運転手はどれだけうろたえただろう?

そう、たぶんサイドミラーで自転車を確認する事は困難だったと、熊助も思う。
道路が左にカーブしているから、後ろから来る車両は見えづらいのだ。
駐車車両の間近を走る自転車は、その陰に隠れて、さらに見えづらかったかも知れない。
下り坂をとばす自転車は、死角から一瞬で間近に来る。
ふたりのタイミングがあまりにも悪すぎた。

頭蓋骨開放...

ドアを開けた運転手は逮捕され、自転車の彼はこの世を去った。

なんという事なのだ。
誰が、どれだけ大きなミスを犯したというのか?
運転していなくても、動いていなくても、このクルマという道具はいつでもヒトを死なせる。
そんなものを熊助は、毎日毎日運転しているのだ。


ドアを開ける際の後方確認が不十分であった。
事故原因を表すとこうなると思う。
サイドミラーではなく、ドアを少し開けその隙間から後方を見ていたら防げた。
そう言う事なんだろう。

でも、後からだったらいくらでも言える。
いったいクルマを運転しているヒトの何パーセントが、そこまで注意してドアを開けているか?
熊助もやって無かった。

今まで無事故でここまできた。
でもそれがどこまでが自分の力で、どこまでが運だったのかわからない。
いつ自分が間違いを起こすかわからない。
運に任せるのではなく、自分の注意力、洞察力、行動力をさらに高めなければ、いずれ自分が事故を起こすだろう。

クルマという便利な道具を使って生活している。
これからもクルマを使い続けるだろう。
でも事故はイヤだ。

by falcon65 | 2009-07-04 18:30 | 熊助の車窓から(仮)


<< 残暑お見舞い申し上げます      梅雨時に雨が降るのは当たり前さ >>